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ウニモグについて

ウニモグとは、メルセデス・ベンツで有名な、ドイツのダイムラートラック社が製造・販売する商用トラックの一種です。ダイムラートラック社は、世界有数のディーゼル・エンジンのメーカーでもあり、商用トラックの分野でも世界中から高い評価を得ています。
そんなダイムラートラック社が製造する数ある商用トラックの中でもひと際異彩を放つのがウニモグです。ウニモグは、60年以上の歴史からなる経験と実績が育んだ「多目的作業用トラック」の代名詞です。複数種類の作業用アタッチメントを用意すれば、それらを付け替えることにより、何通りもの仕事を1台のウニモグで行うことが出来るという、極めて経済的で合理的なコンセプトのもとに開発された、とてもユニークなトラックです。

ウニモグにできること
  • 1,000種類以上の豊富な作業用アタッチメント、4カ所の装着ポイントにより1台で多種多様な用途に利用可能
  • 作業機駆動用PTO、高出力油圧システムを本体側に搭載し、様々な作業機への高い親和性を実現
  • 標準で前進8段・後進6段のギアシフトを搭載し、作業時の超低速走行と回送時の快適な高速走行を両立させた伝統の多段式トランスミッション
  • オペレーションの幅を拡げる左右可変式ステアリングシステム
  • スラスト・チューブ構造により最大30°までスイングする車軸と梯子型メインフレームが様々な路面にも柔軟に対応
  • 門型アクスルが高い最低地上高を実現。短い前後のオーバーハングにより、オフロードを直線的に走行することが可能
  • 4輪全てシングルタイヤを装着し、オフロードでも軽快でパワフルな走行を実現
  • 最大7名が乗れるダブル・キャビンも装備でき、幅広い用途に対応

ウニモグの歴史


1945年
ある農業用車輌の最初の図面が、1945年秋、かつてのダイムラー・ベンツ社の、航空エンジンの元開発責任者であるアルベルト・フリードリッヒによって書かれました。フリードリッヒは、終戦直後からこの車輌の具体的な開発に着手し、当初、周囲からは農業用車輌と見なされていましたが、彼が目指していたものは、これまでのものとは全く異なるクルマでした。
初期のスケッチには「Motorized Universal Working Machine for Agriculture (「農業用の原動機付き多目的作業機械」ほどの意)」とあり、UNIMOG という名前はまだありませんでした。当初の開発コンセプトから脈々と受け継がれて行くことになる様々な特徴、比較的高速で走ることが出来ること、コイルスプリングを装備した柔軟なサスペンション構造をもったアクスル、前・後軸のディファレンシャル・ロック機構、トラックや乗用車に引けを取らない堅固なシャシ・フレーム、様々な作業機を前部、中央部、後部へ架装するための様々な補強や工夫、前部、中央部、後部への機械式PTOの装備、はこの新しいクルマを唯一無二の存在へと押し上げることとなりました。

1946年
この車輌に、“Universal Motor Gerät” (多目的動力装置)というドイツ語の頭文字をとった「UNIMOG」という名前が与えられ、1948年には、工作機械メーカーのボーリンガー社にて本格的な生産が始まりました。この新しいクルマはたちまちにして農業関係者のみならず、様々な公共事業での発展的利用が期待され、多くの人々を魅了しました。作業機メーカーとの緊密な協力関係はこのころから築きあげられ今日に至ります。

1950年
この頃、ボーリンガー社は累計600台のウニモグの生産を達成していました。しかしながら、さらなる増産が求められ、同社の生産能力が限界を迎えた1950年の秋、ダイムラー・ベンツ社はウニモグの生産に関する全てを引き継ぎ、1951年6月3日、ガゲナウの地で生産を開始しました。そして、1953年からは、そのラジエター・グリルにメルセデス・ベンツの象徴「スリーポインテッド・スター」が取り付けられるようになりました。同年、市場からの要望に応えるために、401/402シリーズが誕生しました。これにより、従来の屋根無しのソフトトップ型キャビンではなく、箱型キャビンが選択できるようになりました。

1961年
1955年に登場し、ドイツ軍に制式採用されたウニモグS型(404シリーズ)は成功を収め、1956年には、さらなる市場からの要望に応えて馬力アップを遂げた401/402シリーズは411シリーズとして生まれ変わりました。そして、1961年5月、記念すべき累計5万台目のウニモグがガゲナウ工場からロールアウトしました。以降、これらのウニモグは70年代に至るまで力強く多様化を進めました。

1963年
これまでのウニモグS型ではカバーしきれなくなった市場からのニーズに合わせて、中型~大型クラスのウニモグとして406シリーズがデビューしました。これにより、ウニモグのラインナップが広範囲にわたり補完され、ウニモグは本当の意味で「オールラウンド・プレイヤー」と呼ばれるようになりました。その後、さらにモデル間のギャップを埋めるべく、416シリーズ、421/403シリーズが登場し、こうしたモデルの拡充は1977年まで続きました。

1966年
開発を始めた年から数えて20年後の1966年5月、ウニモグは累計10万台を達成しました。その有用性とユニークな車輌コンセプトは、その20年間で全世界へ好意的に広がる一方で、当初のターゲットであった農業の分野での利用は次第に減少して行きました。1972年、ダイムラー・ベンツ社は、その農業市場での失地回復を狙い、ウニモグで培った経験や技術、ノウハウを投入した全くの新しいコンセプトによる「MBトラック」という農業用トラクターを誕生させました。しかしながら、その独創的なコンセプトとは裏腹に営業的には奮わず、1991年にその幕を閉じました。

1974年
大型クラスのトップモデルとして、425シリーズが登場しました。120馬力のエンジンが搭載され、2,810ミリのホイールベースのシャシ・フレームで最大許容車輌重量は9トンでした。このモデルで取り入れられたキャビンの直線的なデザインは、その後25年間維持され続け、ウニモグの代表的なアイコンとなりました。翌年にはかつてのウニモグS型の後継モデルとして435シリーズが登場し、ドイツ軍に制式採用されるに至りました。 その後、ウニモグのモデル群はエンジン出力やホイールベース、最大許容車輌重量などによって再分類され、U600/L、U800/L、U900、U1100/Lなどの軽量クラスには丸みをおびたクラシカルなデザインのキャビン、U1000、U1300/L、U1500、あるいは168馬力のエンジンを搭載した最上位モデルのU1700といった、中型~大型、大型クラスには新しい直線的なデザインのキャビンを採用し、デザイン面での差別化が図られたのもこの時期です。

1977年
一部の例外を除き、全てのウニモグにディスクブレーキ・システムが導入されました。当時、商用車の分野では長らく最先端の技術でした。同時に、ウニモグが累計生産台数20万台を達成したのもこの年です。

1985年~1988年
この時期にウニモグのラインナップが全面的に一新されました。407、417、427、そして437シリーズの登場です。中型~大型、大型クラスに採用されていた直線的なデザインのキャビンは軽量クラスのウニモグにも導入され、車輌寸法、ホイールベース、シャシ・フレーム、最大許容車輌重量、エンジンに至るまで変更され、まったく新しいウニモグ・ファミリーが誕生しました。

1993年
ウニモグのラインナップは、U2450L 6x6 (総輪駆動方式の三軸車)の登場によりその頂点に達しました。それは、40年前に開発を始めたウニモグ発明者達の野心的な夢を遥かに越えるものであったでしょう。 そのことは、ウニモグ自身が搭載してきたエンジンの進化がそれを如実に表しています。つまり、この40年間で、ウニモグは自身の祖先の10倍もの出力を誇るエンジンを手にしました。1996年には、主に市町村等における道路維持用の小型多目的車輌として、UX100シリーズが登場しました。

2000年
ウニモグは新たな大きな転機を迎えました。U300、U400、U500シリーズの時代の幕開けです。実践的かつ独創的なデザインのファイバー樹脂素材による堅固且つ軽量なキャビンを身にまとい、操舵ハンドルの位置を左から右へ、あるいは右から左へと任意に、そして簡単に移動させることができる「バリオパイロット・システム」、高性能油圧供給システム「バリオ・パワー」に加え、最大出力280馬力の次世代型エンジンを搭載した新しい「多目的作業型ウニモグ U300、U400、U500シリーズ」は、これから始まる新世紀にふさわしく、これまでの先代達が為し得て来た以上のことを実現し、さらに多様化した市場からの要望にもっとも効率よく応えることのできるシリーズとなりました。

2001年
ウニモグの故郷、ガゲナウの地で、生誕50年祭がにぎにぎしく開催されました。ウニモグの持ち続ける信頼性、堅牢性、そして耐久性は、半世紀のもの時を経てもなお色褪せることなく人々に愛され続け、社会に貢献し続けることでしょう。

2002年
ガゲナウからその生産拠点をヴェルトの地へ移し、新しい工場で生産される最初のウニモグが2002年8月26日にロールアウトしました。この年は、ウニモグの新時代の幕開けでもあり、51年間もの長きにわたり、累計32万台を生産したガゲナウ工場との別れを意味しました。同年、ドイツで開催されたIAA国際商用車見本市の場で、新しい「高機動型ウニモグ U3000、U4000、U5000シリーズ」が華々しくデビューしました。このシリーズは、これまでに培ってきたメルセデス・ベンツの経験と技術力を、オフロード走破性能を極限にまで高めることに結集させたモデルとなりました。森林火災や大規模災害、資源開発、ミリタリー、インフラ整備などの分野において、世界中にその活躍の場を拡げています。


2006年
メルセデス・ベンツは、モデルレンジのさらなる拡充を図るべくU20を追加し、国際商用車モーターショー(ドイツ、ハノーバー)で新車発表会を行いました。U300、U400、U500の下位モデルとして位置付けられたものの、長年にわたって培われたウニモグ独自のテクノロジーに車輌の軽量化や軽快な機動力が融合しました。小・中規模の市町村市場をターゲットに開発されたU20は、その誕生からヴェルト工場で生産されたモデルであり、初めてのキャブオーバー型(フォワードコントロール)のウニモグでもあります。

2011年
6月3日、初夏の日差しがまぶしいウニモグ生誕の地「ガゲナウ工場」と現在の生産拠点「ヴェルト工場」にて、ウニモグ生誕60周年記念イベント(6月3日~5日までの三日間)が盛大に開催されました。60年前の同月同日、ウニモグはガゲナウの地で生産が開始されました。記念イベントでは、生産開始当時の初期モデル2010型から脈々と受け継がれる、ウニモグDNAを具現化したコンセプトモデルが登場し、60台以上ものウニモグ・クラシックカーからなる行進パレード(ガゲナウ~ヴェルト間)の先導を務めました。

2013年
ウニモグは新設計の次世代型エンジンを搭載して新時代へ突入しました。先代から継承した尿素触媒式浄化装置はさらなる進化を遂げ、排気ガス再循環システム(EGR)を新たに搭載した新型ウニモグは、ヨーロッパの排出ガス基準ユーロ6をクリアしました。燃費効率も向上した環境に優しいウニモグは、これまでのウニモグらしさをしっかりと継承しながら、より洗練されて生まれ変わりました。